Lighting Designer/照明デザイナー

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エアコンと照明の総合的なエネルギー消費量の算定_簡易版

エアコンと照明の両方を考慮した総合的なエネルギー消費量を簡易的に算定できるようにしました。
場所は京都で、1年間365日において1時間ごとに消費電力を計算しています。
南面に掃出窓及び西面に腰窓(いずれもペアガラス)を設置した10畳の部屋が対象です。

窓面照度と日射量は実測値データを用い、照明の相互計算を大幅に簡易化した点が特長です。
一般的な照明計算ソフトの計算アルゴリズムを用いて計算した場合と概ね同じ傾向になるだけでなく、計算時間を大幅に削減することができました(PCで30分以内に短縮)。
これは、今後の問題とされているデータ処理の増大に伴うハードウェアの消費電力量の増大の抑制にもつながります。

また窓面の透過率を変化させて、透過率の最適値を検討しました。
透過率を10%〜90%において10%刻み(9段階)で変化させて計算したところ、年間合計消費エネルギーが最少となる透過率は、本条件では30%程度となりました。

さらに、床面の基準照度の替りに、空間全体の明るさ感を評価する当事務所オリジナルの明るさ比較指標BCIを用いての計算も行いました。

昼間のBCI=4.54(全般照明における床面平均照度300ルクス時の平均的な明るさ感に相当)、夜間のBCI=3.85(全般照明における床面平均照度150ルクス時の平均的な明るさ感に相当)を基準値として計算した結果、床面平均照度を基準値とする場合より年間合計消費エネルギーが少なくなりました。

(画像1) エアコンと照明による年間の合計消費エネルギー(基準値:床面平均照度)
(画像2) 窓面透過率の最適値の検討(基準値:床面平均照度)
(画像3) エアコンと照明による年間の合計消費エネルギー(基準値:明るさ比較指標BCI)
(画像4) 窓面透過率の最適値の検討(基準値:明るさ比較指標BCI)
画像全て:©2023 Susumu Matsushita Architecture & Lighting Design Labo.

注: 簡易計算は、全般照明を用いたタスク・アンビエント照明方式の簡易設計法を応用しています.
また掲載画像の無断使用はお断りしています.


エアコンと照明の総合的なエネルギー消費量の算定
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