照明デザイン 2.0
WEB2.0という概念によって、WEBと人とは新しい関連性を持つことになる。
これはWEB社会が成長することにより、次のステップに移行することを意味している。
実は照明デザインの世界でも同じようなことが起こりつつある。
美観性だけを追究したデザインから、省エネルギーや光害まで考慮した総合的な光環境デザインが求められるようになってきた。
さらに近年世界的な問題となっている地球温暖化も、この動きによりいっそう拍車を掛けている。
そのため、これからの照明デザインは以下の方向性を持つことになる。
1.循環型社会対応
照明デザインにおける光の美しさの追求は普遍的なものであるが、照明デザインの社会的資産としての意味が大きくなるにつれて、それだけでは不十分となってきた。
通常照明するためには電気エネルギーが必要であり、同じ照明効果であれば消費電力は少ない方がよい。
今後循環型社会への移行を目指す上で、このことに対する社会的なニーズは高い。
照明デザインにおいても、美観性を維持しながら省エネルギーを図るという最適設計が求められる。
2.照明デザインと照明設計の融合
現在の照明業界においては、照明デザインは美観性重視、照明設計は機能性・経済性重視といった住み分けがされており、担当者が異なるために、どちらかに偏ってしまう傾向にある。
しかし最適設計が求められるようになると、照明デザインは照明設計とリアルタイムに連動しながら進められることになり、明確には分離できなくなる。
これは、照明デザインと照明設計の融合を意味する。
3.輝度設計
これまで照明設計は照度基準に基き、照度を用いて行われてきた。
しかし今後きめ細かい照明デザインを行う上で、より人の目に近い測光量である輝度に移行せざるをえない。
輝度を主体とする照明設計は、これまで断片的であった明るさ感やグレアの評価も含めた体系的な設計を可能にする。
さらにCGなどは以前に比べて格段に進歩しており、輝度設計を後押しする強力なツールとなる。
照度設計から輝度設計への移行は照明設計の高度化を意味し、これは結局照明デザインの質を上げることにつながる。
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