LED と 特異点
地球温暖化防止のために省エネルギー化が加速している。
そのため、これまでの技術の延長でないブレイクスルーが至る所で起こっている。
例えば電気自動車は従来のガソリン車と外観上はあまり変わらないが、内部機構は全く異なっており、電池やモーターが動力源となる。
これは社会構造を大きく変えることにつながり、時代の流れに不連続な一つの特異点をつくる。
実は照明の世界でも同じようなことが起こっている。
次世代照明として期待されているLEDや有機ELは、電界発光という従来の光源と全く異なった発光原理を持つ光源であり、この新光源は熱放射を発光原理とする白熱電球を世界中から一掃しようとしている。
そしてこの新光源は、照明の世界でも特異点をつくる。
1.照明器具レス
LED素子は非常に小さいため建材の隙間に隠すことができ、有機ELは非常に薄いため建材の表面に貼ることができる。
これは照明器具の存在感を消すことを意味する。
またこれらの光源は長寿命であり、頻繁なランプ交換が不要であることから、設置位置の制約も大幅に減る。
発光する建築の登場となる。
2.照明とサインの融合
次世代ディスプレイとしても期待されているように、LEDや有機ELは映像を映すことを得意とする。
この特長は照明用光源として用いる場合にも引き継がれ、照明とサインが一体化したシステム構築を可能とする。
つまりこれからの照明は、コミュニケーションツールとしての機能も併せ持つことになる。
さらに照明から出る光を信号として利用する可視光通信は、照明を通信手段に変えてしまう。
3.輝度設計
照明デザインの分野では輝度設計が重要になる。
従来は天井照明による水平面照度の検討の比重が高かったが、インテリアが発光するようになると、空間の見え方や印象の検討に対する比重が高くなる。
また省エネの視点からは、平均から分布へと、より詳細な明るさの検討が要求されるようになる。
これらは空間全体を対象とする輝度設計の必要性を高め、照明デザインの高度化を推進する。
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「高野山東京別院外構照明計画」
を紹介しています.
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